その"幸福のアラビア"と呼ばれたイエメンは、今やアラビア半島で唯一石油の採れないアラブで最も貧しい国となってしまった。
　しかし、街には、いびつなトマトや人の親指ほどの人参、不揃いなじゃがいもで溢れている。最新の電化製品こそないものの、電気屋、時計屋、宝石屋などの品数は豊富で、とても貧しい国とは思えない。他のアラブ諸国が金持ちなだけじゃないのか。石油の採れる小国、アラブ首長国連邦のドバイ空港には抽選で当たるポルシェが飾ってあったくらいだから・・・。


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(C) Tabinchu Terada