シハラは平均高度1500mの高原の中にある2600mの山のてっぺんにあった。集落からは乾いた色彩の乏しい高原と山々が見渡せる。山々の斜面には段々畑がつくられていて、そこに5mおきほどの等間隔で高さ3〜5mぐらいのまばらに葉をつけた細い木が植えられていた。どうやら栽培されているのはカートの木らしい。こんな食料の手に入りにくそうな土地なのに食べれないものを作ってるなんて。この山のてっぺんでも食材が簡単に手に入るほど流通があるということか。かつてモカコーヒーで知られたイエメンのコーヒー畑の多くはカート畑に変わっているという。


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(C) Tabinchu Terada