サナアの入り組んだ路地を歩くのは楽しい。
 色彩の乏しい土色の街だけれども出会いは多彩だ。じいさんが、石臼で小麦粉を碾くラクダを散歩させ、カメラを向ければガキどもが群がり、カーペット屋に連れ込まれてはカート(ドラッグの一種とされる摘みたての葉っぱ)を噛まされる。スークでは、シバの女王の時代にその富をもたらしたとされる乳香(オリバナム)や、サフランやカルダモンといったスパイスが麻袋から溢れんばかりに詰め込まれて並べられている。



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(C) Tabinchu Terada